少年航空兵

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1936年作品。航空兵を目指す少年、水原誠一の成長物語。昭和11年の作品と言うだけあって、いきなり海軍省後援の文字。訓練兵の施設や訓練の様子の他、当時の人々の生活が垣間見えて興味深い。日本人の原風景と言うのでしょうか、親友の三郎や淡い恋心を持つお秀ちゃん、誠一の身を案ずる母親等、奥ゆかしくも心優しく、朗らかで明るい登場人物に心癒されました。少年兵をテーマにした映画と言えば、第二次世界大戦末期の悲惨な映画が多い中、本作は穏やかで心優しい作品で、当時の人々の事を知る上、資料的意味あいでも貴重な作品でした。

8点/10点満点中       

【65本目】