バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）

原題：Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)

2014年作品。マイケル・キートン演ずる落ち目の映画俳優リーガンが、過去の栄光に苛まれつつも、全てを投げ打ってブロードウェイの舞台で復活を果たそうとする物語。起承転結の”転”の部分まで、ほぼ1ショット（長回し）で撮影されたように作られており撮影と編集の技術が素晴らしい。引き込まれる映像にドラムソロのＧＢＭが延々と流れ続ける演出が印象的でした。娘サム役のエマ・ストーンが魅力的でなかなかの存在感ある演技をしていましたが、なんと言っても後半のリーガンの壊れっぷりがお見事！何かと説明調な最近のハリウッド映画には珍しい、見る側の想像力をかき立てるようなラストシーンも良かった！

8点/10点満点中

【84本目】